リヨニカ日記帳vol.3 私は永遠にこの人になれない

リヨニカ日記帳vol.3 私は永遠にこの人になれない

部屋の掃除をした。
普段の正常な私は、部屋の片づけや掃除をしない(できない)。
そんな私が、部屋の掃除をするなんて、自分でも異常だと感じた。
気が狂ってしまったのかと。
でも、社会的には部屋掃除はいいことなので、自分の気が狂ったことを受け止めて、「わかんない!」とか「できない~!」とか言いながら、部屋を片付けていた。

昨日、初詣に行きました。
はじめて、東京で年越しして、はじめて、東京で初詣に行ってみた。

さすがに、ひとりでは初詣に行く気持ちになれなかったため、お正月は引きこもっていようと思っていましたが、東京出身の知人が誘ってくれたので、初体験の初詣。

鳥居の外から人が並んでいて、東京はやっぱりすごいな~と思いながらも、一人じゃないのでお話ししながら列に並んでいました。
1時間近く並んでいると、ようやく手水のところにたどり着き、私たちは列に並んでいたので順番に手水をやりました。

私が先に。
左手をぴってして、右手をぴってして、くちにちゅっとつけて、持ち手を流して、手をぺっぺっとして列に戻る。
次に、知人が手水の場所へ向かう。
戻ってきた知人は、ハンカチで手を拭いていた。

ハンカチで手を拭いている…だと!?

このとき、私は、「そうか、手が濡れていたらハンカチで手を拭くのが、一般的な正しい人だ。」と改めて気がついた。
当たり前になってしまっている、自分のだらしなさを恥ずかしく感じた。
少し、「私もハンカチを持ち歩くべきか」という考えが浮かんだけれど、はたしてそれで解決するのかな。
私がもし今、ハンカチを持っていたら、手を拭いたのかな。
いや、絶対拭いていない…
もしも、鞄の中にハンカチが入っていたとしても、私はハンカチを出さずにぺっぺっとしていたでしょう。
そんなことを考えていると、知人と私は、そもそも違う人種なのかもしれないなあ、永遠にこの人にはなれないだろうなあ、と感じて、少し寂しくなった。

帰宅後、私はいつもと違っていた。
部屋を片付けちゃったりなんかして、気が狂ったように感じた。
もちろん、スムーズにすすまないし、止めたくなった。

ふと、どうして気が狂ったように部屋を片付けているのか疑問に思った。
もしかしたら、私は、知人がうらやましかったのかもしれない。
知人と同じように、そっち側の人間になりたいのに、違う人種に感じて、少しでも近づきたかったのかもしれない。

そんなことを考えながら、今日も、片付かない部屋を片付けています。